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子どもの早寝早起きの習慣が育児を楽にする!?

子育て
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 ”早寝早起きは良い”とは言われますが、なかなか実践できないですよね。夜ついつい寝るのが遅くなってしまったり、朝ぎりぎりまで寝ていたり。早寝早起きがいいとはわかっていても、いざ実行しようとしてもなかなか続かないもの。でも、だからこそ、小さいうちから早寝早起きの習慣をつけてあげることが大切です。早寝早起きの習慣が身に付き、正しい生活リズムができると、子育ても楽になるかもしれません。明日から、頑張って早寝早起きを実践してみましょう!

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早寝早起きはなぜいいの?

 早寝早起きがいいとはよく言われますが、なぜいいのでしょうか。人は、昼行性の動物なので、体温のリズム、ホルモンのリズムなど体のリズムすべてが、昼に行動して夜に休むというリズムに基づいています。地球の時間は24時間ですが、人間の体内の時間は約25時間あり、朝太陽の光を浴びて体内時計をリセットさせていますので、朝の光を浴びないと1日のリズムが狂ってしまいます。また、夜早く寝て睡眠時間をしっかりとらないと、十分に心身が発達しません。子どもは、10時間以上の睡眠時間が理想です。

 また、日本社会では、一般的に学校や会社は朝8時頃開始です。早起きして脳を動かせる状態にしておかないと、勉強も仕事もうまくいきません。子どものころから早寝早起きの習慣をつけてあげないと、大きくなってからずっと早寝早起きに苦しむことになるかもしれません。

 起床時間を毎日同じにすることも大切です。後ででてきますが、起床時間が毎日ちがうと、メラトニンの分泌する時間もバラバラになってしまい、「夜眠れず、朝起きれない」体になってしまいます。

睡眠の役割睡眠の役割

 睡眠の役割は、大きく分けて4つあります。

  1. 脳と体の休息
  2. 記憶の整理・定着
  3. 成長ホルモンの分泌
  4. メラトニンの分泌

脳と体の休息

 昼間、脳と体をたくさん動かすためには、夜しっかりと睡眠をとり、脳と体を休ませる必要があります。睡眠不足だと、やる気がでなかったり、体がだるかったり、体調を崩したりすることになります。

記憶の整理・定着 

 睡眠中に、人の脳はその日あったことを整理しています。忘れてもいいことは忘れ、覚えていたほうが良いことは脳に記憶を定着させています。赤ちゃんは、毎日が新しい発見の連続。しっかり睡眠をとって、記憶を定着させることが大切です。

成長ホルモンの分泌

 成長ホルモンが分泌されるのは、夜10時から深夜2時と言われています。特に、深夜0時前後の熟睡中は、分泌がピークに。成長ホルモンは、代謝を促したり、骨を伸ばしたり、筋肉を増やしたり、傷んだ神経を修復したり、免疫力を高めたり、脂肪を分解したりする働きがあります。(大人も、代謝を促し免疫力を高めるために、しっかり睡眠をとり成長ホルモンを分泌させることが大切なのです。)

メラトニンの分泌

 メラトニンの働きは、体によるが来たことを知らせ、良質な睡眠をもたらし、免疫力を高めます。抗酸化作用で老化をゆるやかにする働きも。メラトニンは、朝起きてから14~15時間後に分泌が始まります。例えば、朝6時に起きたら夜11時にはすーっと眠れるようになります。ただ、メラトニンは明るい光によって分泌が止まるので、夜テレビやスマホを見て明るい光を浴びてると、ますます眠れなくなることに。

夜更かしの危険性

 夜更かしして睡眠時間が十分に取れていない子どもには、以下のような特徴が挙げられます。

  • 集中力がない
  • 発語が遅い
  • 肥満
  • 特定の物に強いこだわりを持っている
  • 他者に無関心
  • 無表情
  • 自己表現が苦手
  • キレやすい

 いわゆる、「気になる子」と呼ばれるものです。

(ただし、このような「気になる子」が必ずしも睡眠不足だというわけではありません。早寝早起きできていて十分な睡眠をとれているけど発達障害を持った子もいるし、逆に睡眠時間が足りていなくても「気になる子」ではない場合もあります。)

 保育士をしているとき、毎朝保育園に来てから部屋の隅っこで横になり、がっつり寝ている年中の子がいました。いつまでも寝かせておくわけにもいかないので、保育活動が開始する9時半頃には起こしていましたが、機嫌も悪く床に寝転がって泣き、お友達と外遊びすることもなかなかできずにいました。夕方になると元気よくお友達と遊んでいるので、午前中もみんなと一緒に活動できたらよかったのですが。睡眠不足で子どもに辛い思いをさせないためにも、親が子どもの睡眠をコントロールしてあげる必要がありますね。

早寝早起きを実践する上での6つのポイント

朝日を浴びる

 前述したように、朝日を浴びることで体内時計をリセットし、活動モードになります。朝日を浴びてから約15時間後にメラトニンの分泌が始まりますので、夜早く寝るためにも7時頃には起きて朝日を浴びましょう。

朝の授乳や食事をしっかりと

 朝しっかりとごはんを食べて、エネルギーを蓄えましょう。朝ごはんを食べることで、体温が上昇し、頭もすっきりしますよ。

日中たくさん体を動かして遊ぶ

 体をあまり動かしてない日は、夜なかなか眠れないという経験を一度はしたことがあると思います。たくさん体を動かして適度に疲れることで、夜も眠りやすくなります。

昼寝は15時までに切り上げる

 起きてから次眠りにつくまで、5時間以上はかかることが多いです。(1歳前の赤ちゃんは例外)昼寝から起きるのが遅くなると、夜寝る時間も遅くなってしまいかねません。15時までに起きることで、夜9時までには眠れるでしょう。

テレビ・スマホは1日2時間まで

 長時間のテレビ・スマホ視聴は、赤ちゃんには刺激が強いです。画面からの光があまりよくありません。特に、夕方~夜にかけての視聴は控えましょう。光を浴びることでメラトニンの分泌が止まってしまい、なかなか眠れなくなります。

夜8時~9時には布団に入る

 夜8時過ぎたら、部屋を暗くして眠りに導く落ち着いた環境にしましょう。寝る前にパパと活動的な遊びをしないように。興奮してなかなか眠れなくなります。

さいごに

 早寝早起きのために、まず何からはじめたらいいの?ってときは、とにかく朝早く起きることから始めてみてください。朝早く起きたら、夜は疲れて早く眠くなるはずです。朝ゆっくり起きた日に早く寝ようとして布団に入っても、なかなか眠れず布団のなかで「ねむれない~ねむれない~」と苦しむことになりがちです。

 子どもが早く寝ると、自分の時間がとれて心身のリフレッシュにつながりますよね。早寝早起きはいいことがたくさん!!早寝早起きの生活リズムが身に付くように親がコントロールし、子どもが大きくなってからも困らないようにしてあげたいですね。

(参考:Baby-mo 2018年夏秋号 140-141ページ)

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