そろそろ離乳食も終わり、幼児食に移行する時期である1歳6か月。
- どのくらいの量をあげたらいいの?
- 食べ物の大きさや硬さは?
- おやつはなにをどのくらいあげていい?
- うちの子あまり食べないんだけど…。
- 好き嫌いがあって困るのよね…。
子どもの食事に関する悩みは、結構多いですよね。
幼児食に移行するときに、気になる食事のポイントを5つお伝えします。
1日にとりたい食品の目安量
この時期の子どもは、好奇心旺盛で感受性に富んでいて、食べムラがあるので、1食でどのくらいというより1日トータルで考えてください!
朝はパンだけになるなら、昼食と間食と夕食で野菜などを補ったらいいですよ。
★主菜(血や肉になるもの)
- 魚 25g さしみなら大2切、焼き魚なら1/2切
- 肉 20g ひき肉ならピンポン玉くらい、ささみなら大1/2本
- 卵 25g 鶏卵半分
- 豆腐 40g 木綿豆腐1/10丁
- 乳製品(牛乳なら200ml)ヨーグルトやチーズなど
★主食(体温を保ち働く力となるもの)
- 米、パン、麺類 (3食ごはんなら270g、パン1食分は6枚切り2/3枚)
- いも 30g (じゃがいもなら小1/2個)
- さとう 5g
- 油類 10g
- 菓子類 15g (ビスケット2枚)
★副菜(体の調子を整えるもの)
- 色の濃い野菜 80g (にんじん、ブロッコリー、ほうれん草など)
- その他の野菜 100g (きゃべつ、きゅうり、たまねぎ、大根など)
- くだもの 100g (バナナなら1本、リンゴなら1/3個)
- 海藻、きのこ 5gずつ (わかめ、ひじき、しいたけ、しめじなど)
1食200g前後が目安です。
でも、食べる量は個人差が大きいので、「200g食べさせなきゃ」と思う必要はありません。
お子さんに合った量で良いです。
こどもの発達にあった調理法で
離乳食を終えたから、もう大人と同じ食事でいいんだというのは間違っています。
子どもは、まだ乳歯も生えそろってないし、あごも大人のように発達していません。
子どもの発達に合った硬さ・大きさになるように調理します。
- 手づかみ食べをよくする子なら、手づかみしやすい棒状や1~2cmの角切りに。
- スプーンやフォークを使う子には、2~3cmの乱切りや1口で食べられる大きさに。
- 1歳児は、奥歯や歯茎ですりつぶせるくらいの硬さ
- 2歳児は1歳のときより少し硬めのものに挑戦
子どもの成長は個人差が大きいので、お子さんの様子を見ながら上手に加減してあげてくださいね!
よい食事習慣を身につけるために
食事の役割は、栄養を摂取するだけではありません。
食事を通して、生活のリズムを整えたり、家族でコミュニケーションをとったり、食事のマナーを身につけたりすることも大切です。
★よい食事習慣とは
- 毎日決まった時間に食べる。
- 食事前と後は手を洗う。
- 「いただきます」「ごちそうさま」のあいさつを忘れずに
- 食事後にはみがきをする。
- 食事に集中できる環境をつくる。
こどもが自分で食べる意欲を育てることも重要です。
つい、汚されたくないからといって食べさせてあげていませんか?
いつまでも大人が食べさせてあげていると、自分で食べようという気持ちが育ちませんよ。
3歳4歳になっても、食事を目の前にして口をただ開けて待つような子どもに育ってしまいかねません。
実際に私が保育園で働いていたとき、
おやつのジャムサンドイッチを見ても、自分で食べずに「先生食べさせて。」という2歳児がいました。
なぜなのか尋ねてみると、「手とお口が汚れるから。」
汚れてもいいから自分で食べるという経験を小さいころからしておくことが、とにかく重要!
おやつも食事
子どものおやつは、大人のおやつとは違う!!
こどものおやつは、食事とおなじ!
子どもは、まだ胃が小さいので、一度にたくさんの量を食べることは厳しいです。
1日に必要な栄養を3度の食事でとることはまだ難しいので、3度の食事でとれなかった栄養は、おやつのときに摂取します。
★理想的なおやつ(例)
- 牛乳+ふかし芋
- ヨーグルト+ビスケット+くだもの
- おにぎり+チーズ
- きなこマカロニ+牛乳
- 蒸しパン+フルーツおしるこ
家族でたのしく食事をする
家族でたのしく食事をする。これもとっても重要!
こどもは、大人が食べている姿を意外とよく見ています。
ある幼稚園での話。
”担任の先生がなんでもおいしそうによく食べるクラスは、子どもが食事を残す量がほかのクラスよりも少ない。”
こどもも、そんな先生につられてよくたべるのかな。
食事のポイントまとめ
離乳食から幼児食に移行しても、まだ大人と同じようなものは食べられません。
1歳半からの食事のポイント
- 食材は、こどもの発達にあった大きさ、形に調理。
- 一食で栄養を考えるのが難しい場合は、一日の食事トータルで栄養バランスを整える。
- おやつも食事の一部。
- 一緒にたのしく食事する。
とはいえ、食事の準備ってとっても大変ですよね。
冷凍のカット野菜はつかえますよ!
冷凍食品は、製造の規約が厳しいので、品質もよいものが多いんです。
便利なものはどんどん取り入れましょう♪