最近話題の「食育」。保育園、幼稚園や小学校などでも食育は取り入れられています。
- 食育ってそもそもなに?
- 食育ってなんで重要なの?
- 幼稚園保育園に任せておけばいいの?
- うちの子、まだ保育園や幼稚園に通わせてないんだけど、できることはある?
- 食育をすることでなにがいいの?
元保育士の私が、そんな食育に関する疑問を解説しますね。
食育とは
食育は、食育基本法で定められています。
第2条 食育は、食に関する適切な判断力を養い、生涯にわたって健全な食生活を実現することにより、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成に資することを旨として、行われなければならない。
食育基本法-農林水産省
なぜ食育が重要なのか
食べることは、生きることの基本です。
食育は、健康に生きていくために必要です。
- 食育が重要な理由
- 健康的な食事に必要なものを知るため。
- 食事を通して感謝の気持ちを学ぶため。
- コミュニケーションや食事マナーを学ぶため。
こどもたちが
- 豊かな人間性をはぐくみ
- 生きる力を身につけていくため
に食育は必要だよ。
食育でどんなことが学べるの?
- 食べることのたのしさ
- バランスよく食べることで、元気で丈夫な体を作ることができること
- 食べ物を大切にする心
- 生産者さんや料理を作ってくれる人に対する感謝の気持ち
- 食事のマナー(食前食後の手洗い、箸の持ち方、きれいな食べ方など)
どれも、生きていくうえで大切なことだね。
家庭で実践できる6つの食育
1歳からでもできる内容になってます!
一緒に買い物に行く
子どもと一緒に食料品の買い物に行きましょう。
スーパーに行くと、子どもはついお菓子売り場に直行してしまいがちですが、野菜や肉、魚などの生鮮食品の売り場を一緒に見て歩くことが大切です。
食材がどのような色、形をしているのか、どんな状態で売られているのかを知ることができます。
スーパーによっては、生産者さんの顔写真が掲示されている場合もありますので、「このおじさんがさつまいもを育ててくれたんだって。」などと話してあげるのも、食材が身近に感じられていいと思います。
野菜、くだものなどは実物をさわる
買い物から帰ってきて食材を冷蔵庫に入れるときや、料理を作るときに、実際に触ってみることも良いです。
触ることで興味をもったり、五感を刺激したり、新しい発見ができたりします。
苦手な野菜も、まずは興味をもつことでなにか変わるかもしれませんね。
食に関する絵本をみる
食に関する絵本もたくさんあります。絵本を通して、さらに食材への興味を深められます。
おすすめの食に関する絵本をいくつかご紹介します。
『おにぎり』 平山英三 ぶん 平山和子 え 福音館書店
写真に見えるほど、実物そっくりの絵!
おにぎりをつくる手順が描かれてあります。一緒に作るまねっこしたら楽しいですね!
『くだもの』 平山和子 さく 福音館書店
こちらも、本物そっくりの絵!
りんご、みかん、なし、ぶどう…
どのくだものが好き?
『やさいさん』 tupera tuperaさく 学研プラス
しかけ絵本のようになっています。
紙をめくると、「すっぽーーーん!」と土のなかからお野菜が出てくるから楽しいですよ。
『サンドイッチサンドイッチ』 小西英子 さく
サンドイッチを作る手順が描かれてあります。
とってもおいしそう!
↑わが家では、息子が買い物帰りに野菜を袋からとっていって、絵本や図鑑と照らし合わせて見て遊んでいます。
(写真の絵カードは、ギンポー『これな~んだ?やさいとくだもの』)
家庭菜園で育てる
毎日水やりをしたり、観察したり、お世話をしたりすることで、子どももより興味をもつことができます。
種や苗から育てて、花が咲き実がなると、喜びも感じられます。
食べ物を大切にする心をはぐくむことができますよ。
自分が育てた野菜のおいしさは、きっと格別!
苦手な野菜も、食べてみようかなと思えるきっかけになるかも!?
自分で育てることで、野菜の旬の時期を肌で感じることができます。
旬の野菜は、栄養価も高いですので、積極的に食事に取り入れたいですね。
くだもの狩りや野菜の収穫体験に行く
自分でいちから育てることは難しい人も、果物狩りや収穫体験なら気軽に行くことができそう!
- 実際に実がなってる状態を見ることができる。
- 育てた人の話を聞ける。
- 育てて収穫する大変さを知る。
- 収穫の喜びを感じる。
- 野菜や果物の旬を知る。
⇒食べ物を大切にしようという気持ちにつながる。
家族の楽しい思い出とともに、野菜やくだものの旬のも記憶に残るかもしれませんね。
家族で楽しく食事をする
楽しい食事、これが一番大切!
最近は、核家族化が進み、共働き家庭も多く、子どもがひとりで食事をすることが多くなっています。
個食や孤食とも言われますが、ひとりで食事をすると食事の楽しさを味わうことは難しいです。
家族で一緒に会話を適度に楽しみながら、食事を楽しめるのが理想的!
番外編:料理を手伝ってもらう
2歳くらいからは、ごはんを作るお手伝いをしてもらうことも食育になります。
- レタスをちぎる。
- 石づきを切ったきのこをほぐす。
- ピーマンのへたや種をとる。
子どもにもできる料理のお手伝いもいろいろありますよ。
<料理のお手伝いで得られる効果>
- 生の野菜の状態と、加熱調理したあとの野菜の状態の変化に気づく。
- ごはんを食べるときに、自分がお手伝いしたものを発見してたのしいうれしい。
食育、今日からやってみよう!
1歳からできる家庭での食育をご紹介しました。
食べることは生きること。
丈夫な体を作り豊かな人間性をはぐくむために、食に興味をもち、毎日楽しく食事をしたいですね。